【クロマキー】(Chroma key)
クロマキー合成(クロマキーごうせい)はキーイングの一種で、特定の色の成分から
映像の一部を透明にし、そこに別の映像を合成する技術。
(Wikipediaより一部抜粋)

前述のコスプレキャラクターアート(フォトグラフィックス)のイベントで使った
クロマキー合成用のブルーバックを頂いたので、ちょうど動画を取る予定があったし
早速活用してみようと自宅でクロマキー合成をやってみました。

↑もらったブルーバックも似たような感じ。思ってたよりも安い。

最近コスプレパフォーマンスも増えてきてるし、もしかしたら興味がある人も
いるかもしれないので、Twitterに載せたやり方をまとめて簡単にだけど解説してみます。



完成版はこれ↑
とあるイベントで流すメッセージ動画を作るのが目的でした。
30秒ぐらいって言われてたから、PV15秒+メッセージ15秒の構成で
絵コンテから切り、台本まで作りましたwww
(演技が素人くさいのは見逃して下さい\(^o^)/)

アニメ業界や映像業界で仕事をしてた経験から言うと、絵コンテは非常に大事。
撮りたいイメージをここで固めとかないと、後ですごく大変になるから
ノートとかに書いとくといいよ。

とはいえ、今回はそこまでやる必要はまったくもってなかったんだけど、
無駄に持てる技術を全て出しきった結果、好評だったみたいで良かったです笑
※諸事情によりPVの部分とBGMはカット、背景の動きがわかりやすいように早送りしてあります。

はい、では作り方です。

【1】素材を作る(集める)

まずは合成するためのセットを作ります。
セットなんていうと大げさに聞こえるけど、実際はこんな感じで
大したもんじゃないですwww
部屋の壁にブルーバック設置しただけ!
動画を16:9で録るので、縦幅よりも横幅が見切れないように気をつけて
ブルーバックを配置します!

ブルーバックを設置

設置が完了したら、ブルーバックの前に立って動画を撮影します。
全ての作業を自分1人でやらないといけないので、三脚+ハンディカメラなど
機材の設置はコスプレする前に終えておきましょう。
衣装が引っかかったりするかもしれないのでね。

ブルーバックで合成

撮影を始める前にブルーバックの前に立ってみて、画角とか調整します。
ブルーバックしわだらけなんですが、出来上がりの動画に関わってくるので
なるべく事前にアイロンをかけておきましょう:(;゙゚'ω゚'):
全てが整ったら、動画を撮影します。

ここで気をつけたいのが影。
部屋の照明が天井のシーリングライトだけなので、自分の後ろ(正面から見て右側)に
影が出来てしまってますね。
これも出来上がりの動画に影響してしまうので、もし写真撮影用に
ライト系の機材をもっているのなら↓の図の用に設置して影を消すといいでしょう。

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動画が録り終わったら、次は合成用の背景です。

銀河

今回の動画の背景は宇宙(銀河)です。
私は銀河を遊泳しているような感じにしたかったので、
After Effects上で銀河を作りました。
別に背景は静止画でも全然問題ないので状況に応じて使い分ければいいと思います。


【2】合成する

さて、素材が集まったところで次はいよいよ合成です。
私は動画を作る時はAfter Effectsを使ってます。

After Effectsで合成

まず、【エフェクト&プリセット】の検索窓で「KEYLIGHT」と打ちます。
「KEYLIGHT」が見つかると思うので、ブルーバックの前で録った動画に適用します。
クロマキーを抜くための細かい調整を「KEYLIGHT」で行います。
詳しくはこちらの動画で説明されてるので参考にどうぞ。
私もこの動画で勉強しました!



「KEYLIGHT」で調整が出来たら後はタイミングなどの微調整をして
エンコードすれば動画は完成です!

最後に注意点を。

注意点

クロマキー合成に使う布はグリーンとブルーが一般的で今回はブルーを
使いましたが、手袋の色が似ていて干渉してしまい一部透けてしまってます。
なるべく衣装の色と被らないバックを選びましょう。

↑クロマキー合成用のスタジオだとグリーンバックが採用されている場合が多いみたい。

最近はストロボレンタル出来るサービスもあるのか…。
ほんと便利な世の中になったもんだ!

可能性無限大なクロマキー合成。
今回は動画に使ってるけど、静止画で合成するときも色々便利です。
皆さんも挑戦してみてはいかがですか?( ´Д`)ノ